ローズまりぃ

シライサンのローズまりぃのネタバレレビュー・内容・結末

シライサン(2020年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

573本目。
2022 378
まさかの主人公頭打った衝撃でシライサンのこと忘れて離脱って珍しいタイプだね。てっきりずっと対峙していくものだと。そして最後はまぁ分かりやすく春男の元にシライサンが来たと言うことは弟の和人の声で誘惑して…って感じか。





眼球が破裂した状態で絶命した弟の和人の死に不審を抱く鈴木春男。和人の死因は心臓麻痺だったが死の直前何かに怯えた様子で和人から電話があった事も含めて春男は和人の死因を独自に調査する。和人には2人の女性の友人がおりその中の一人加藤香奈も和人と同じような不審死を遂げていた。春男は和人のSNSを辿り香奈の友人だった山村瑞紀を訪ね香奈の事を聞く。香奈が命を落とした現場に瑞紀も居合わせていたが香奈は突然何者かに怯えいきなり眼球が破裂するという壮絶な最期を迎えていた。香奈は最後に瑞紀へ助けを求めたが恐怖を感じた瑞紀は香奈の腕を振り払ってしまいその事を今でも気にかけている。春男は瑞紀と共に和人と香奈の共通の友人だった富田詠子の元を訪ねる。何かに怯えた様子の詠子は春男と瑞紀に「二人は目玉の大きな女に殺された」と話す。詠子の話によると温泉旅行に出かけた和人と香奈、詠子の3人は宿泊した旅館のロビーで怪談噺に興じていた。そこへ酒屋の配達に来た渡辺という男が参加し偶然ロビーに居合わせた旅館の従業員森川も含めて「ある怪談」を語り始める。「シライサン」という目玉の大きな女が登場するその怪談は「シライサン」の名前を知った者もまた呪われるというありがちな内容だった。詠子はその時は話半分で聞いていたが和人と香奈が亡くなった事で恐怖を感じるようになっていた。話を終えた詠子は「お茶を入れる」と席を立つがそのまま家の中で首つり自殺を図る。異変に気付いた和人により詠子は一命を取り留めるが「シライサンが来る」と謎の言葉を発する。一方「シライサン」の怪談を聞いた森川の前に目玉の大きい不気味な女が姿を現す。
入院した詠子は病室で「シライサン」の怪談を聞いた旅館の詳細と渡辺が身に付けていたエプロンに書かれていた酒屋の名前を手紙に記していた。ある夜病院を歩いていた詠子は廊下に立っている不気味な女の存在に気付く。一緒にいた看護婦には見えていない事から「シライサン」が姿を見せたと確信した詠子は逃げ出す。だが「シライサン」に追いつかれやはり眼球が破裂して死亡。春男と瑞紀は詠子の遺した手紙に記されていた旅館を訪れそこでライターの間宮幸太と知り合う。間宮もまた和人と香奈の不審死の謎を追いかけてこの旅館に辿り着いていた。間宮は数日前から旅館での仕事を休んでいる森下の家に向かい取材を行う。森下から「シライサン」の怪談を聞いてしまったものの間宮は香奈と詠子が命を落とした理由と「シライサン」から生き延びるための方法を知る。しかし怪談を信じられなかった間宮は妻の冬美に電話し「シライサン」について尋ねる。間宮と冬美はともに「シライサン」の名を知ってしまった。一方春男と瑞紀は渡辺が勤めていた酒屋を訪れるが渡辺が死亡した事を聞かされる。そして酒屋の店長から渡辺が生前「子供の頃によく面倒をみてくれた民俗学者から聞いた怪談を子供の頃に書いた日記を読み返して思い出した」と言っていた事を聞かされる。一足先に旅館に戻った春男は間宮から「シライサン」の事を聞かされる。
その時瑞紀から春男のスマホへ連絡が入る。瑞紀の前に大きな目をした不気味な女が出現したというのだ。間宮は森下から聞いた「シライサン」を回避する方法である「それから絶対に目を離さない事」を春男に伝える。瑞紀は電話口の春男から「目を離せば女は近づいてくる、絶対に目を離さない事」と聞きそれを実践する。すると「シライサン」が姿を消したので瑞紀は走り出し廃工場へ逃げ込む。しかし再び「シライサン」が瑞紀の前に姿を現し瑞紀は「シライサン」を見つめ続けるが背後から香奈の声が。「こっちを見てほしい」という香奈の声に耐えられなくなった瑞紀は思わず塞ぎ込んでしまうがそこへ春男が助けに来る。「シライサン」から目をそらさずに逃げ出す事を提案した春男だが「シライサン」と目が合った瑞紀の意識が飛ぶ。瑞紀は薄暗い洞窟の中で一人祈祷をしている髪の長い女の後姿を目撃する。瑞紀が目を覚ました時にはすでに朝になっていて「シライサン」は消えており春男と共に助かった事を喜ぶ。春男と瑞紀、間宮は渡辺の兄を訪ね幼い頃に近所の民俗学者が研究していた祈祷を続ける事で日本を災厄から守り続けていた祈祷師の女性の話を聞く。そしてその祈祷師の話として幼かった渡辺が聞いたのが「シライサン」の怪談だった。3人は祈祷師の伝説が残る村を訪ねるが現在は廃村となっていた事が分かる。温泉地から戻った春男は瑞紀に恋心を抱くようになる。春男は名前を知った事で繋がりができて姿を見なくなったら命を奪う為に近づいてくる「シライサン」を「承認要求が強い奴みたい」と独自の分析をする。春男達が温泉地を去った数日後助かったはずの森下の前に再び「シライサン」が現れ森下は命を落とす。森下の死を受け間宮と共に「シライサン」の調査を続ける春男と瑞紀。
ある時間宮の車がエンストを起こし動けなくなる。電波も入らない人通りの少ない田舎道で当初は他の車が通るのを気長に待っていた。だが瑞紀が「シライサン」の出現についてある法則を発見した事で事態が急転する。「シライサン」は3日に1度出現している事が判明し誰かの前に現れるとしたらまさに今日という事になる。「目を離してはいけない」というルールにより「常に誰かが見つめていればいい」ということにも気づいた間宮と春男、瑞紀の3人の前に現れたら良いものの「シライサン」の話を知ってしまった、しかも一人で過ごしている冬美の前に現れる可能性がある。間宮は冬美を守る為に自宅に戻ろうと少しうが車は動かない。焦る間宮の横で瑞紀が「シライサン」を回避する方法を発見。「シライサン」が3日に1回しか出現しない事を考えると「シライサン」の怪談を知る者が100万人になれば一生の間で遭遇する確率は0.0001%となる。つまり「シライサン」を知る者が増えれば増えるほど冬美の危機を回避できる可能性も高くなる。その話を聞いた間宮は自分のPCに保存していた「シライサン」の記事原稿をネット上で拡散させようとする。だが「必ず誰かが犠牲になる」と春男と瑞紀が止めた事で揉み合いになりその中で間宮に突き飛ばされた瑞紀が岩場に頭を打ち意識不明となる。取り乱す春男を横目に間宮は「シライサン」の記事を拡散させる為に電波の入る地点を探し始めた。しかし一人になった間宮の前に「シライサン」が出現。遭遇した地点はギリギリ電波の入る場所だった事から間宮は冬美に連絡をして「シライサン」の記事を拡散させるように伝える。だが電波の入りが悪く冬美はハッキリと聞き取れていない様子だった。間宮は「シライサン」と対峙するが背後から聞き覚えのある声が。それは事故で亡くなってしまった間宮の娘の声。必死に抵抗する間宮だが娘の声に耐えられず背後を振り返ってしまう。娘の霊との再会に笑顔を見せる間宮の背後に「シライサン」が迫っていた。
数日後春男は間宮の住んでいたアパートを訪ねるが近所の人から「旦那さんを亡くしてすぐに奥さんだけ引っ越した」と聞かされる。帰ろうとした春男の携帯電話に病院から連絡が入る。そして病院に向かうとそこには意識が無事回復した入院中の瑞紀がいた。だが頭を強打したショックで瑞紀は春男の事を覚えていない。「シライサン」は幼かった渡辺のように名前を忘れた人間は襲って来ない為春男はあえて自分の素性も「シライサン」のことも明かすことなく病室を後にする。帰宅する春男。やがて帰り道の踏み切りで「シライサン」と遭遇してしまう。
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