トイック

ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男のトイックのレビュー・感想・評価

3.1
かつて大戦中にヒトラー暗殺の任務に携わった男が晩年殺人ウイルスをばら撒くビッグフットを倒すために再び銃を手に取る。
流れはこれで良いはずなのだがいろいろと想像からは違うものが描かれる。

物語の大部分は主人公の人生のシコリとそこから一歩踏み出すまでが丁寧に描かれている。
正直倒す相手がビッグフットでなければとても真面目なテーマで一貫している。

というかビッグフットの取ってつけた感が凄くて、主人公以外にウイルス耐性のある人間がいないとか伝説の兵士みたいなB級要素が逆に浮いている。
B級作品で深みを出そうとシリアスな要素を入れてかえって浮いてしまうことはなんかありがちだが逆パターンは珍しい気がする。

ちなみにビッグフットはちゃんと姿を見せるんですけどめっちゃ着ぐるみなので一周回って必見かなと個人的には思います。
完全に類人猿じゃなくて人間の動きで違和感が凄い。「ビッグフットは猿じゃ無くてむしろ人間なんですよ!」的な説というよりはあんまりここに重きを置いてないということなんだろう。

タイトルから期待したものとは違うけど結構面白かったです。
そして変な邦題つけやがってと思ったら原題もほぼまんまなんですね……
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