Ki64

ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男のKi64のネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

構成を殺し、その後テンポを殺した男


こんなラノベのようなタイトル、釣られちゃうよ
けど中身は『幸せな老人の一人暮らし』ってタイトルのが似合いそうな、ヒューマンドラマ。

序盤に襲ってきた若者たちを撃退したのをピークに、その後全くビッグフットのビの字もない、物語が始まらない感じが続く。
過去の回想を挟み交互に進行していくけど、カット割りがオシャレだったり分かりにくかったりして、戸惑いを感じる。親父似すぎだろ。本人やろ。

そしてとにかくテンポが悪い。極悪すぎる。

やっとビッグフット討伐の話になった…
と思ったらいきなり飛んでファーストショットのシーンから始まり、『えぇーーッ!?』ってマスオさんばりにビビった。

最終的にはイイハナシダナーなまとめ方して終わろうとするが、この辺のしんみりした雰囲気はまぁ悪くはない。ラストショットは綺麗。
『レザボアドッグス』のように、ああこういう感じなのか、と慣れれば面白い…のだろうか?
流石にタイトルから想像されるものとは全然違ってて、肩透かし感は拭えなかった。


冒頭の『そんな時計で時間分からねぇよ!』ってのでシュールな面白さもあるのかなと期待してたらそちらもなく、ちょいと微妙な1本でした。
タイトルの吸引力は大きなプラスポインツ。
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