・ジャンル
クリスマスホラー/スリラー/オカルト

・あらすじ
クリスマスの夜、精神に問題を抱える芸術家の弟スティーヴの元を訪ねたマットと妻のカレン
中はどこか異様でスティーヴもまた奇妙な様子であった
彼は夫妻に帰るよう促すが2人はそれを拒否
すると驚くべき秘密が明かされる
スティーヴは地下室に1人の男を監禁していたのだ
彼は男を悪魔と信じ恐れ荒唐無稽に思える言葉を口にしていく
マットは困惑しつつも弟を刑務所に行かせたくない一心で穏便な解決を図ろうとするが…

・感想
社会に邪悪をもたらす悪魔と信じる人物を監禁する男と図らずも巻き込まれた彼の兄とその妻を描いたクリスマスホラー
クリスマス月間なので鑑賞

妄想や信仰、陰謀論が心を蝕む恐怖を描いているのか？と思いきや後半からは幻覚を交えオカルト的な展開を見せていくなかなかに難解な一作
キリスト教や家族間の溝、ひょっとしたら洗脳じみた教育等も内容に関わっているのかもしれないとは考えられたけどいまいち何を描いているのかまでは理解出来ず…
それでも決して駄作と思わされないのはアメリカンホラーらしからぬ静寂の中でじわじわと歪な狂気と恐怖を滲ませていく世界観の作り込みゆえ
終盤に至るまではゴア描写等もなく会話劇中心で繰り広げられつつも薄暗い一軒家の景色やテレビに映る謎の女性やブロックノイズの挿入など視覚的な演出が魅力的
どこかジャッロの様でもあるアート志向の強い画が重たい空気と心理描写と共に繰り広げられる様はなかなか好みだった

英語字幕で観た事もあって理解が及ばなかった部分もあるかもしれないので日本で配信か円盤販売されて欲しさがあるけど話題になってなさを考えると難しそうだなぁ…

• #クリスマスホラー