福福吉吉

マー ―サイコパスの狂気の地下室―の福福吉吉のレビュー・感想・評価

3.5
◆あらすじ◆
母・エリカ、娘・マギーの二人はオハイオ州の町に引っ越してきた。マギーは友人たちにパーティーに誘われ、その途中でスー・アンという女性と知り合う。スー・アンはマギーたちを自宅の地下室をパーティー会場として提供するようになり、スー・アンとマギーたちは親密になっていく。しかし、スー・アンには知られざるもう一つの顔があった。

◆感想◆
ジャケット写真から誰が要注意かバレバレであるにも関わらず、スー・アン(オクタヴィア・スペンサー)が表と裏を使い分けて学生たちを翻弄していくストーリーはスリリングで楽しめました。

スー・アンは学生たちに愛想の良い顔を見せる一方、勤務先の動物病院で仕事そっちのけで情報収集するあくどい顔があって、次第に怖さを増していく雰囲気があってとても良かったと思います。スー・アンの行動の奥には同情できる部分が少なからずあるのですが、それをぶつける相手が違い過ぎて感情移入するまでには至りませんでした。

一方、学生のマギー(ダイアナ・シルヴァーズ)は普通の女子高生で、仲間に誘われて酒を飲むヤンチャな部分もありますが、基本的には真面目な人物として描かれています。スー・アンの行動に最後まで疑問を持っていて、その冷静さが魅力的でした。

スマホに連続して映像を送り続けたり、あらゆる面に根回しして学生たちを追い込むスー・アンの狂気的な部分が本作の見どころであり、面白さだと思います。

なかなか面白かったと思います。

鑑賞日:2023年8月31日
鑑賞方法:CS ムービープラス
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