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初恋のbadhabitのネタバレレビュー・内容・結末

初恋(2020年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

ああ〜〜〜………めっちゃ好き………
しみじみ噛み締めてしまった。昨年末から楽しみにしてきて良かった。ほぼ予告で内容はわかっていたが、期待通りの作品だった。人生ベスト入りかも知れない。
個人的に、ヤクザ×ボクシングの組み合わせは幼少期から刷り込まれてきている要素なので好きにならない訳がなかった。
とにかくキャラクターの個性が強くてずっと振り回されている感じ、だけど少しも不快じゃなく寧ろ次の展開が気になってワクワクが止まらない。本当に最低な任侠バトルロワイヤルなんだけど、各キャラクター譲れない戦うべき理由があって終始ドキドキしながら楽しめた。
染谷将太、小物でクズなんだけど憎めないいい役だなぁ…彼は声が魅力的。大森南朋とのコンビが最高。あともう言われ尽くしてるベッキー、クレイジーなのに根底に深い愛情があるせいかすごくキュートなキャラクターだった。
全員のスピンオフが観たい。
残酷な描写が多いのに、ここは笑うところですよとしっかり提示されている分、暴力シーンでも遠慮なく笑いが起きていた。よく出来たブラックジョークで、爽快さすら感じた。
本筋のレオとモニカの「初恋」の描写もくどさやわざとらしさがなく、レオのぶっきらぼうだけど優しい感じが良かったな…。
この映画は、レオが初恋に出会い、モニカの初恋を訪ねていく物語なんだけど、今作に「初恋」というタイトルをつける三池崇史のセンスが素晴らしい…。
劇場公開中にあと2回は観に行きたい。
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