郊外に建つ一軒家に住む夫、妻、息子の3人家族
なぜか戸や窓が閉ざされ家から出られぬうえ心霊現象が頻発し、黒い影に襲われるお話
3人の主人公一家が黒い影に襲われるのと同じくらい家から出られないことがお話の肝となるはずなのですが、どうしたものかそこの描写が弱く、主人公一家が苛まれているはずの閉塞感や恐れ、焦り、苛立ちというものが伝わってこなかったような気がします
もちろん家族仲は悪く特に夫と妻の間にはすごくすごい溝があるにはあるのですが、閉じ込められているせいなのか黒い影や心霊現象のせいなのか、それともただ夫婦仲が悪いだけなのかがよくわかりません
影や心霊現象の描写と、舞台を家の中だけに絞ったことは悪くなかったように思いますが、まあまあ凡作ではないでしょうか