かずシネマ

パリに見出されたピアニストのかずシネマのレビュー・感想・評価

3.0
原題は「指先で」
若干グッドウィルハンティング的な。
かなり序盤で「あぁ、こういう感じかー」となる内容。
で、そのまんま展開する。

治安や環境の宜しくない所にいる主人公。
幼い頃に近所のおじいちゃんに習ってピアノの才能を開花させていたが、そのよろしくない環境もあって不良の道へ行き、宝の持ち腐れ状態に。
しかし駅に設置されたフリーのピアノを弾いていた時にたまたま音楽学院の先生に見出され、やっさもっさありながらピアニストとしての道に行こうとする。

特に予想に反する様な出来事もなく。
物足りない。とても無難で普通。
思うに、ストーリー云々テーマ云々とかよりも、この主演の俳優さんを売り出す事が最大の目的の作品だったのかなぁと。
日本でも若手俳優を売り出す時によくあるやん。無難そうな漫画原作とかラブコメとかに主演させて売り込む事が。
「何の変哲もない人に見えたが実は有能で、とりあえず全てにおいて主役様万歳!」みたいな内容の作品に出演させて売り込むやん。あんな感じよ(?)
先述した様にかなり無難な作品なので、誰とでも観やすいという点が最大の利点と思う。

先生とベンチに座ってケバブを食べながら会話をしていたシーンは好きだったなぁ。
最後は「いやお前誰やねん」と思ってしまったw ヤンチャな雰囲気を残したままにしておいて欲しかったわ。

彼女さん役の方、なんだか可愛らしかったな。
謎に街中でローラースケートを一緒にしていたシーン、青春してて好きだった。
先生の奥さんの落としどころが雑過ぎて笑ってしまったわ。
もしもこの作品を日本でするとしたら、あの厳しくて男前な雰囲気の女性教師は天海祐希にやってほしいなぁとか思ったw

ピアノ出来る人って素敵よね。
自分は子供の頃にオルガンは習っていたんだが、もう全然分からない。
右手と左手を別々に動かして鍵盤を弾く事すらもう出来へん…つらいw
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