2013年に韓国で実際に起こった漆谷（チルゴク）継母児童虐待死亡事件をもとに制作された映画。
弁護士が真実を明らかにするため奔走する姿を描いた実録サスペンスドラマ。
母を亡くした兄弟ダビンとミンジュンに、新しい母親ができることで悲劇は始まる。
継母の怖さが凄まじい…あのゾッとするような雰囲気を醸し出せるユソンの演技力はすごい。
元気で明るかったダビンが、どんどん塞ぎこんで暗くなっていく姿は見ていて胸が痛んだ。
何よりも一番衝撃だったのは、近所の人が虐待を“いつものこと”のように受け入れてたこと。
虐待という問題を放置して、ちゃんと向き合わない大人たち。
他所の家庭に介入するのはたしかに難しい事かもしれないけれど、周りの人間が助けなかったら、子どもたちはただ耐えるしかない…
救いの手を伸ばすことができないというのが、現実なんだろうか。
増加の一途を辿る“児童虐待”に焦点を当てた、大人たちに目を向けさせるための問題提起作品。
