このレビューはネタバレを含みます
韓国映画らしくないパワーの感じられない映画だった。
デリケートな映画。好みではない。
多感な時期に多くのことが起こる。他の映画ならば描く出来事はひとつやふたつだろうが、この映画はいくつも連続して少女に襲いかかる。
時代背景、世代の違い。先生の体験、母親の体験、様々なものがある。ウニ以外のことは想像しか出来ないが。
最後の手紙でウニは自分と同じように先生も苦労があったのだろうとその内容まで勝手に想像するだろう。そしてそのことにより、いままで自分に辛さを与えてきた他人にも、そう言うことがあったのだと考えさせられるだろう。
塾の友達は2つくらいそういった描写が映画のなかにあったけどね。他はない。
先生の辛さを直接語ってもらえないからこそウニがそのことを想像させられるのはとてもいいとおもった。語ってあげるねと言われて語ってもらえない、そしてそれを怒る方向がみつからない。これ程ウニが想像するしかないという状況はない。その他の方法なら想像しない逃げ道はいくらでも残されてしまう。急にいなくなった先生恨む、自分の不幸に目を向けて内に内に入っていくなど。
自分の壁をのりこえ、他人の壁を想像出来るように成長。
監督が少しカッコつけたとりかたをしているなと思った。あえて淡々とえがく、曲にのせてえがく(しかもドンピシャの歌詞ではなく少しズレた歌詞)など。