はちどりの作品情報・感想・評価

はちどり2018年製作の映画)

벌새/House of Hummingbird

上映日:2020年04月25日

製作国:

上映時間:138分

あらすじ

「はちどり」に投稿された感想・評価

字幕なしで観たけど素晴らしかった。
ドアで固定されるカメラが特に。
自分と同じ1981年生まれの、お隣りの国の女性監督であるキム・ボラ監督の視点。
こんなに丁寧に繊細な映画を作れるのか、と静かに圧倒された。
先生が淹れてくれる烏龍茶のみたい。
評価が高かっただめ、韓国人の旦那と鑑賞。
ちょっと長く、日常を淡々と描いてるため是枝監督の作品が好きな人にはおすすめかも。
旦那は途中でリタイアした(笑)
まる

まるの感想・評価

4.0
これまた韓国らしい映像美。
女性監督ならではの柔らかさと透明感が出ていて心地よかった。

1994年のソウルは経済成長、金日成の死、ソンス大橋陥落と騒がしい世の中であった。そんな中で過ごす14歳の少女の心の機微をうまくとらえた作品。

女子校ならではの先輩への恋に近い憧れや、恋人・友人の裏切りなど、美化されていないリアルな中学生の悩み苦しみをうまくうつしていた。

男尊女卑や家父長制が父や兄からの暴力によって表されており、当時の韓国の様子が分かるものだった。
ケガするほどの喧嘩の次の日に何事もなかったかのように仲良くテレビを見る夫婦の姿が怖かった。主人公ウニもウチの家族は目を合わさないと言っていたように、仮面家族のようだった。

漢文塾の先生ヨンジが唯一ウニの味方だった。
「知っている人の中で心を知っている人は何人いるか」という言葉がグッときた。私も思わず考えてしまった。彼女は言葉数こそ少なかったが、暴力に立ち向かうようウニに言ったときなど、意味ありげな表情を浮かべる。ソウル大に入学したが、長いこと休学しているらしい。彼女のバックストーリーもぜひ見てみたい。

中高生の青春真っ盛りの時期、先生のように自分の味方になってくれる人が1人でもいるだけで、少年少女の進む道は大きく変わってくる。
ジーハ

ジーハの感想・評価

3.5
2020年大阪アジアン映画祭にて。
ウィルス騒ぎで、舞台挨拶など自粛気味の開催でしたが参戦してきました。


14歳のウニ。この年齢で感じる、家族や友達との複雑で微妙な距離感がリアルに描かれているとても繊細な作品でした。

思春期真っ只中。恋愛や友情、家族との確執…危うさと純真さが同居した描写やエピソードも多くあり、ドキドキとさせられるシーンが何度となくあった。

時々セリフにすごく絶妙で且つ微妙な間があって、その「間」は観ている私たちの思いや考えを埋めることのできる「余白」でもあったりして、それは劇中の人物の思いを共有…?できる不思議な時間でもあった。

ウニが大好きだった塾の教師ヨンジ。
エリート大学を休学して、ウニが通う塾の雇われ教師をしている彼女は、ウニを子供ではなく、ひとりの人間としての目線で受け止め、心に届く言葉をくれた…。

大人が正解とする大人と、
子供が正解とする大人は同じじゃない。
ヨンジはウニとってそんな存在だったに違いない。嫌なことや辛いことから逃げるんじゃなく、立ち向かい進むことを教えてくれた塾の先生。

ふと、、、RCサクセションの
『ぼくの好きな先生』て歌を思いだした(笑)

♪タバコを吸いな〜がら、
劣等生のこのぼくにすてきな話をしてくれた
ちっとも先生らしくない先生〜
ぼくの好きな先生〜
ぼくの好きなおじさん〜♪…


素敵な大人との出会いで、
子供の人生が大きく変わることだってある。

子供がちゃんと子供でいられる時間と場所が必要。そしてそれをしっかり受け止めてあげられる大人も。

大人の在りかた。

私はこの作品でそんなことを考えましたね。
派手さはなくてもセンスを感じる良い作品でした。
4月の公開も決まってるみたいなので
興味のあるかたはぜひ劇場で★
こういう静かに淡々と女の子の日常を見つめ続けるだけの作品がとても好きなのだけど、いまの日本映画には少なくなってしまったな、と思う。

撮ったとしても劇場にかけられるのは岩井監督や是枝監督くらいかな。

憧れの気持ちと恋愛感情の違いも分からなくて、ただただ好きな気持ちだけが激しくなってしまったあの頃の、眩しさ。
大阪アジアン映画祭

今回はこれが最後となりました。

「顔を知ってる人は何人いる?」
「そのうち心も知っている人は何人?」

1994年の韓国。高度経済成長。北の金日成が亡くなり、ソウルの聖水大橋が崩落する事故が起きる、、韓国にとっては象徴的な年なんだろうな?

14歳の少女。家族、友達、学校、塾、、との関わりの中で、揺れ動く、、。

とにかく、その年齢の少女は、友達も含めて日々変化して不安定そのもの。どっちに転がるか分からない危うさ^^;その心の動きを丁寧に繊細にリアルに描いている。

家父長制の残る家族関係。男尊女卑。抑圧された少女。大人は誰も自分の事なんて少しも分かってくれない中で、唯一塾の先生との心の触れ合い。こういう大人が一人でも身近にいたら救われる。

数年前の「わたしたち」という映画は、小学生が主人公だったけど、これもその延長にある映画だと思いました。ともに女性監督ゆえの目線を感じます。細やかで静かで、その分少し長く感じましたが、素晴らしいです。

主役のパク・ジフは間違いなく今後出てくる女優となると思います^_^
Parry

Parryの感想・評価

3.0
「知り合いのうち本心を知っているのは何人?」94年韓国、ミソジニー、受験競争と厳格な家父長制の家庭を背景に成長する14歳の少女の日常を端正な演出で切り取る。82年生まれ、キム・ジヨンを想起した。家庭と漢文塾、学校、3つの居場所で変化していく主人公。地下のクラブで踊るシーンが好き。
パク・ジフ演じる主人公は学校に友達がいないけど全然気にしている風じゃなくてかっこいい。家族に意思を尊重してもらえない女の子が漢文塾の女性教師を慕い、後輩の少女に慕われ、親友と喧嘩し自分の欠点にも気づく。思春期のいい感じの人間関係は儚い。女と女の間のでかい感情が見たい人にもおすすめ。
尺が長すぎて正直90分に収めて欲しい話だったけど観てよかった。
まさと

まさとの感想・評価

4.4
アジアン映画祭にて一足早く鑑賞。多感な14才の少女の日常を切り取った作品で終始静かな雰囲気だが彼女のあらゆる感情がリアルに絶妙に表現された映像が秀逸で心に刺さる沢山の台詞&心地良い余韻がいつまでも続く宝物のような大傑作。
誰の人生もいつかきっと輝く。
自分を愛する事を忘れなければ・・・
丁寧、ウエルメイド。
韓国文学読んでみようかと思い始める。
少し長すぎるんだけど、エンディングに、グッとくる。
水面に反射する途切れた橋。
韓国映画の違う一面。
音楽がめちゃくちゃ良い。
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