ShotaOkubo

豚のShotaOkuboのレビュー・感想・評価

(1970年製作の映画)
5.0
キャメラの前で起こっていることを、事件として、フィルムに収めてゆき、輪郭が何かを確定するのではなく、それからこぼれ落ちそうになるものをすくい上げてゆく。ユスターシュとバルジョルが構えたキャメラの前で起こっているのは、豚が解体され、切り刻まれ、ソーセージに加工される過程である。「ああ、こんなに素早く死体は消滅するのか」なんていうことを思うほどに死と時間が共謀している。
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