愛欲のセラピーのJMのレビュー・感想・評価

退屈さは否めないが、割と面白かった。

しかし、まとまりに欠いているとしか言いようがない。展開はあるが主題はないのだ。
何層にもなって自己分析や投影が行われセラピーのような映画だが、主題が見当たらない。ただ、何もない。人間の中には何もないと言わんばかりに、その何もなさこそが主題ではないかとも思うほどだ。
そして、冒頭ではまんまとそう語っているではないか。

用意周到な映画である。しかし、底の浅さを露呈してるとも言える。