愛欲のセラピーの作品情報・感想・評価・動画配信

「愛欲のセラピー」に投稿された感想・評価

Canape

Canapeの感想・評価

2.5
セラピストと患者を軸に描かれる人間の弱さ。患者によってセラピーを受けているようなセラピスト。嘘をついても利用できるものはする男。可哀想な女を演じて姉の家に居候し、姪に毒を吹き込む妹。純粋な子供が汚されないように、そればかりが気になてしまった。愛欲、とあるがそれとは違って壊れてしまった彼女の逃げ場がそこだった、というだけ。目をつぶれば助け合い、蓋を開けたら私利私欲。人に寄りかかる人生は、自分の足で立つよりずっと辛そうだった。アデル=エグザルコプロスがとても良かった。
セラピストの仕事を辞め、元の作家稼業に戻ることを決意したシビル。
けれども、患者のひとりである女優のマルゴが、長年自分の悩みを打ち明けてきた相談相手を新しい担当医に変えることを嫌がったことから、やむなくシビルは、彼女のカウンセリングを継続するはめに。
マルゴは、新作映画で共演中の恋人イゴールがその映画の女性監督ミカと不倫していることに悩んでいた。
シビルも、その映画の撮影現場に同行するのだが思わぬ展開に。


患者の体験を自分の作家としてのネタにする発想は面白いのだけど、そのあとがイマイチ。
精神科医のメンタルは相当なもんじゃなきゃ自分も弱くなっていくのかと感じたし、シビルが上手く巻き込まれてしまったなという感じ。

シビル自身すらも元カレが忘れられなくて断酒生活を送っている。
再婚相手(たぶん)とも家族とも上手くいってるようだが、どこか他人事な様子で見ているときがある。
ラストでシビル自身の人生はフィクションだと言っている。自分次第で人生どうにでも書き換えられることができるって。
シビルにもセラピーが必要だな。

精神科医が患者のネタを使うのはルールに反することだが、少なくてもこのストーリーの人たちは受け入れていたね。

一般受けはしない作品だが角度を変えて見てみれば面白い。私は好き。
何よりキャストが豪華!!!
最近、自分の映画を見るときに意識するポイントに変化が出たような気がする。

まとまりの無い行き当たりばったりの話でも、それはそれでひとつの魅力になることもある。粗削りで完成されていないが勢いがある。
そういうことを考えると、今まではただ単につまらない映画だと思っていたのも、少し違った角度から見ると面白さが増すこともある。

どうせ同じ時間を使って映画を見るなら楽しんでみた方がいいかな、と思う。

この映画は万人向けではないけど、少し角度を変えてみた方が楽しめる映画だ!

このレビューはネタバレを含みます

愛しのウリ公が出てるエロ映画らしいけど評価がすこぶる低い。なのに550円課金!悩んだ挙句、期待値を下げて鑑賞したので普通に楽しめた。主人公とウリ公のセックスシーンが雑すぎたのが難点。

才能に恵まれない小説家が一線を踏み外してしまうという大まかな筋は、ウリ公のEVAと同じ。歌うウリ公、叩かれまくるウリ公で爆笑。シンクオアスイムのスパルタコーチが主役で、アデルのアデルちゃんも出てる豪華なキャスト。映画撮影シーンを含むメタなセリフ(「私たちはフィクションの中に生きている」など)を言わせてるのが面白かった。無駄な音楽のエフェクトが多いなと思ったけど、使われる楽曲は英語の曲もイタリア語の曲もどれも渋くてかっこよかった。ストロンボリ島、行ってみたいな。
WOWOW.

セラピストが世間の恋愛をどう観ているのか、そこの描写が弱くセラピストの主人公が変わり者に見えてしまった。せっかくネタを見つて追っかけた割にはネタより自分のキャラが勝ってしまい残念でした。
Hideko

Hidekoの感想・評価

4.0
原題: Sibyl

本作、評価が低いようですが、私は好きです。

最初に言わせてるじゃないですか、娘に。
「私には上手に生きるための武器がない。」セラピストも所詮人間。転落し始めたら底まで落ちてしまってもおかしくない。精神というものは脆く崩れやすいものという見地に立って観ればシビルに同情の念さえ沸きます。

シビルが自分の患者を題材にして小説家としてのキャリアを取り戻そうとする行為自体は倫理的に違反であっても、少なくともマルゴはそれを受容していた。他の登場人物も恐らく同様ではないでしょうか。

日本人として観ると、恋愛やセックスに奔放過ぎると感じがちかも知れませんが、いつか読んだフランス人の本音を明かした記事に「ボーイフレンドが複数いる女性は全く珍しくない」と。まあ、その記事一つで決め付ける気はさらさらありませんが。

お国によっても、人によっても全く異なった恋愛観、人生観等があって当前で、それ故に他の方のレビューを拝読するのも楽しいというものです。

そして本作に登場した子どもたち(セラピーに来ていた子も含む)はピュアで和みました。

洋画を観る度に思いますが、邦題は難しいですね。『愛欲のセラピー』…。うーむ、うーむ 🤔

マルゴ(アデル・エグザルコプロス)が『アデル、ブルーは熱い色』からかなり経っているのもあり大人になっていました。イゴール(ギャスパー・ウリエル)が歌を歌いながらレストランの階段を登って来るシーンで、アデル・エグザルコプロスが赤い口紅で美しくメイクをしてフレームに大写しになるシーンがありますが、彼女本当に美しかった。『…熱い色』でも感じたことですが、ヤケになって叫ぶ演技はピカイチのままでした。

シビル役のビルジニー・エフィラもとても美しく魅力的な方ですね。彼女の作品は他に『おとなの恋の測り方』を観ましたが、こちらは本作よりは万人受けする作品だと思いますので、彼女は気になったけど本作はちょっと…。という方は是非😉💕
es

esの感想・評価

3.6
明快さを求める人や、感情移入型の映画鑑賞をする人にはお勧めしない作品かもしれない。
フランス映画のナラティブな感じが個人的には好き。

撮影現場にセラピストが来た所からサンドラ・フラーの表情も相俟って一気にシュールコメディ色が高まって面白かった。「コメディ作品じゃないのよ!」の叫びで追い討ち。コメディ作品と銘打った作品では絶対に出せない面白さ。

フランス映画に於けるセラピストの扱いが気になる。この手のタイプの人が多い気がする。まぁ、警官と犯罪者が表裏一体なのと同様にセラピストと患者も同じ穴の狢なのかもしれない。
精神科医をしながら実は小説家になりたいと思ってるシビル、ある日やってきた女優のカウンセリングで「これはネタにできる!」と思い付き…

このへん面白くなりそうだなーと思ってたんだけど。

結局は精神不安定な女優につきあわされて、自分もいやいやつきあいながらも結局は羽目はずすし、撮影現場の監督はぶちギレるし。
シビルの過去の彼とのシーンも何度もフラッシュバックで出てくるけどイマイチ話にうまく絡んでないような。

別れた元カップルの俳優を恋人役で起用するとこんな感じかもね?というあたりは面白い。舞台挨拶なんかあんなふうに振る舞ってても実は…っての見てる側は気づかないかもしれないね。

メインキャラみんなどこか壊れてる。シビル自身にもカウンセラーも必要じゃないかと思ったわ😅
ADですが撮影現場の空気が最悪です。監督の彼氏の俳優が元カノを主演女優として連れてきて撮影期間中に見事妊娠。活火山でのロケを前にメンタルブレイクした元カノが無免許カウンセラーに相談したらカウンセラー本人が撮影島に乗り込んできました。元カノはカウンセラーの言うことしか聞かない、カウンセラーは俳優と関係を持つ、監督は怒りのあまりクライマックスのボートから身を投げてスローイングオブサジ。なんだかんだで、それはそれとしてヨシ!そんなエロチックコメディ。
山桃

山桃の感想・評価

1.0
映画を嫌いになってしまうんじゃないかと思う作品が稀にある。本作がそれ。ギャスパーとアデルが出ているのに。
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