爽

天国にちがいないの爽のレビュー・感想・評価

天国にちがいない(2019年製作の映画)
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久々に観た、「何も起こらない系映画」。
いわゆる映像詩ってやつで、映像じゃなくて言葉にしろよって思ってしまう。まぁそれはさておき......。
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こういう作品はどう評価したらいいんだろう。
自分が居て、世界がある。その関係性を描く作品ではあるんだけど、ほとんど娯楽性は無い。
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クスッと笑えるシーンは随所にある。
アイロニーもたしかにある。それはイスラエルを大して知らずとも、最近のパリに治安悪いイメージを抱いていたから。そしてもはや、パリだけじゃなくて世界中が「表向きの平和」に包まれているという現実。
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観る世代によっても社会問題の意識ってのはかなり違うから、感想も変わると思う。
この現代を生き抜くしかない若者にとってはただただ現実を見せられる作品だし、お年を召した方だと「こんな現代はいかん」という共感ができるのかもしれない。
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映画館で集中して観るには眠くなるけど、家で作業中に垂れ流したい。
そんな心地良い静寂さのある作品。
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そういえば玉城ティナがこの作品を観てたみたいやけど、彼女はどう思ったんやろう。
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