「監督♀と主演女優が恋人同士(元?)」
という情報だけで、がぜん気になって…。
(土壇場で今年ベストに入れてる人も多いし)
「純愛」を描くためにLGBTをネタにする邦画が増えた。(相変わらず邦画は「余命」とか「障がい」ネタも多い)
海外ではもう何十年も前から、そんな領域はとっくに超えていて
とは言え、「同性だからこそ」の視点を失わない、当事者による良い映画が多いな、と思う。(ドラン好きなので)
パーソナルな2人の話でもあり、あの時代・社会の「女性」の話ですよね。
ほとんど無音の中、音楽と灯(炎)を使った演出が抜群に上手いと思った。
暖炉の前の裸体・恋に堕ちるチェンバロの旋律・「女たち」の秘密の祝祭…
絵画のよう。
観れば分かる。至高の領域に近い
割と1カット長めで、寝そうになる感はあるけど
(特にラストは自分なら、エロイーズが涙を流す前に、その音のままエンドロールに行くと思う)
少量だけ、上質なワインを飲んだような満足感でした。