このレビューはネタバレを含みます
風景、人、全てがキレイです。
静かな映画と思わせて、暖炉でパチパチ爆ぜる火のような、静かに見えて燃えている映画で、心が揺さぶられます。
娘の見合いのための人物画を貴婦人に描いて欲しいと頼まれ、描きに来た画家のマリアンヌ、何度も人物画を描きに来た画家に描かせなかった娘エロイーズ。
マリアンヌとエロイーズが恋に落ちる。
絵を描く女性が出てくるしか知らないで
映画を観たんですが、2人が恋に落ちているのも気づかずに観ていました。
恋に落ちていた、落ちる前というと
見方が変わります。
この映画は最初と最後しか男性が出てきていません。
でも、妊娠したから子供をおろさなくてはいけない、結婚しない、等。
男が映像にいないものの、男の気配があります。
女では生きていけない。
男に縛られている、支配されている。
女性達が歌っていた曲が『私たちは逃げられない』というラテン語のものらしく、
ゾッとしました。
絵が描き終えるまでの、わすがな時間の
恋人期間は幸せそうでした。
ラストは、ウッ!となる衝撃的なラストです。モヤモヤ、色々考えられます。
もう一度観たい映画です。
映画観で見られてよかったです!