『映画』というものが、連なった『画』が川のように流れて生まれるものであるということをとても意識させるつくりをしている。ワンカットワンカットの背景、ライティング、衣装の細やかな部分までもがまるで油彩画のようだった。
ひとつ注意するべき点としては本作にはエロティカ的な表現（要するに性行シーン）や、女性の身体的トラブルに関するシーンが存在する。それゆえにほぼ初対面に近い人物との鑑賞には向かない。
本当はこの映画がどうして絵画のように美しいのか、とか語りたいがメチャクチャなネタバレになるので言えない。言えないのが辛い。こんな辛い思いを、大きな秘密を生涯抱えて生きていかなくてはならないなんて辛すぎる。全人類が見てネタバレ解禁させてくれ……！
