ペコ

燃ゆる女の肖像のペコのレビュー・感想・評価

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
3.2
結婚を望まない貴族の娘と、その娘を肖像画を描くことになった画家の禁断の恋を描いたラブストーリー。フランス映画らしい、美しい情景が続く、まるで絵画を見ているような作品でした。同性愛を描いた作品ではあるけれど、女性の美しさが際立っていました。台詞が無いシーンでも、視線で描かれる繊細で美しい愛情表現。伝えたいのに伝わらない。伝えたいけど伝えてはいけない。身分が違うから。女性だから。そういう時代だから。色々な制限があることはマリアンヌもエロイーズも十分に分かっている。ラストシーンは彼女の表情1つで全てを物語っていました。「君の名前で僕を呼んで」に内容は似ている。
しかしネットの高評価に期待して観ましたが、個人的にはそこまで絶賛するほどではありませんでした。淡々としていて分かりやすい展開。切ないラブストーリーであることは間違いない!
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