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燃ゆる女の肖像のtowakoのレビュー・感想・評価

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
4.5
描く人と描かれる人、見る・見られるの関係性から、芽生えた想いが結び合うまでの過程が美しくてたまらなくなった。
映画を観終わった後に思い返す好きなシーンが、この作品には数多くある。崖の上まで走ってふいに振り返るエロイーズとの初対面。母親の留守中に楽しげに過ごす3人。オルフェウスの神話の感想を言い合う場面。中絶の様子をスケッチするよう促すエロイーズ。28ページに描く思い出。etc...
視覚的要素の絵画はもちろん、劇中では数少ない音楽の使い方が非常に効果的で、インパクトが強い。ラストシーン、あんなに心揺さぶる音を全身に浴びながら人の表情に釘付けになったの、初めてだった。
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