イワシ

ホイッスラーズ 誓いの口笛のイワシのレビュー・感想・評価

3.7
カトリネル・メンギア扮するギルダという名の女、『捜索者』が上映される映画館、『サイコ』のシャワーの引用、他にもうっかり者の映画監督や映画セットでの銃撃戦等「映画」へのオマージュに喜んでしまうが未知のルーマニア映画の引用に心奪われる。

ヴラド・イヴァノフとカトリネル・メンギアは口笛言語を介しコミュニケーションを取る終盤、口笛の後に銃声が響くがその音もテレビに映る映画の中に回収されてしまうので、ラストのメロドラマ的再会もどこか「映画」的な光景として見てしまう。

『ホイッスラーズ 誓いの口笛』に引用されたルーマニア映画はこれらしいです。
UN COMISAR ACUZA-1973-HQ-ENGLISH SUB. https://youtu.be/O60p3F6yGkQ
監督はセルジュ・ニコラエスクという50本以上のキャリアを誇るルーマニア娯楽映画界のドンで極右政治家。ゼロモチベーション済藤鉄腸さんがTwitterで解説してくれてるので詳しく知りたければそちらを。
イワシ

イワシ