何も持たない私たち
自由を裁くことはなんびとにもできない
窓からひかりが差し込む
眩しすぎて
あなたの顔が見えない
その瞳は希望だろうか
そのひかりはまやかしだろうか
あなたが不在を決め込むから
わたしたちは今日も鐘を鳴らす
名もなき人びとの純真なたましいが
永遠の御手であるように
水が、雲が、風がきこえる。
青草が揺れて、鳥はさえずる。
自然を前にした時、〝ただ、此処に在るだけ〟という真実へ晒される。
「〝よく生きること〟とは?」
幾人もの思想家が考え続けたこの問いを想う。
わたしは愛についてどうゆうものかわからないけれど、丁度今読んでいる本の一節と、2人の愛(おそらく)のかたちが重なったので、忘れないようここに留めておく。
『誰かを愛するとき、私はその人と一体感を味わうが、あくまでありのままのその人と一体化するのであって、その人を私の自由になるようなものにするわけではない。(中略)自由であってはじめて人を尊重できる。「愛は自由の子」(I'amour est I'enfant de lliberte)であり、けっして支配の子ではない。』
(「THE ART OF LOVING/愛するということ」より/エーリッヒ・フロム)