1959年のシドニーを舞台に百貨店で働く4人の女性の生活を描いたお話。
群像劇としてとても心地よいテンポで進むのでこれは中々拾い物でした。
個人的に素敵だと思えたのは彼女たちの動向と心模様が過剰に物語的な方向に陥らなかったことです。
通常娘と母、父との間でひと悶着あってもおかしくないのですが
この作品に関してはそうならない演出が妙に良くてこれが正解なんだなと感じました。
リサを演じたアンガーリー・ライスがジュリア・オーモンド演じるマグタによってあか抜けた可愛らしい女性へと変化していく所はとても良く
笑顔の可愛い女の子っていいなぁと年甲斐もなく思ってしまいました。
ハッピーエンドやイラつきたくないなとお思いの方にはお勧めいたします。