アフリカ移民やロマにより治安が悪化しているパリを描く本作。
序盤では新人警察の視点から街の状況を描き、彼の属する警察の思考や対峙すべき市民の環境を説明する。
中盤以降は、警察、市長と言われるギャング、子供たちの状況を俯瞰で見るようになり、より客観的に状況を見ることになる。
映画であるがドキュメンタリーとも見れるこの作風はどうしようもない悲惨な人たちの状況を克明に伝えてくる。
最後のシーンは、
投げてようが投げてまいがどちらでも良く、
こうなりたくなければお互い歩み寄り根本解決できる方法を探していこう!という強いメッセージを感じた。