朝田

レ・ミゼラブルの朝田のレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)
4.4
単に手ブレさせた画面を多用するのではなく、時折長回しや、人物たちの周りを365度グルグルと旋回する事で、日常のシーンから、サスペンスフルなシーンへと巧妙に移行していく。また音楽がほとんど用いられず、シーンの迫真性を強くしているのと同時に人物たちの視線のやり取りや、微々たる表情の変化だけで緊張感を煽っていく。役者陣の無名さがここまで効果的な作品もないだろう。脚本も映像も処女作とは到底思えない堂々たる仕上がり。
朝田

朝田