rimu

家族を想うときのrimuのレビュー・感想・評価

家族を想うとき(2019年製作の映画)
3.8
日本も近い将来、こうなるんだろうな…。
イギリスの労働者階級の家庭で生まれた子は、公営住宅に住み、公立の荒れた学校に通う。借金して大学に進学してもブルーカラーの職に就き、返済だけで生活がやっと、一度でも体を壊すと住むところすらままならなくなる。抜け出せなさが悲しすぎる😭

「わたしは、ダニエル・ブレイク」と同じ監督だけあり、この作品もイギリス社会がずっと抱え続けている闇に焦点が当たっている。
病院も少なく、仕事も少なく、人種差別もある。ブレグジットを通じて富裕層と労働者階級・移民はますます分断されて行くんだろうなと感じた。大丈夫か、イギリス、いやこれからの日本もね😂

映画としての演出や個々のキャラクターがとても上手い。
お母ちゃんが優しくて唯一の癒し。
悲しくなるけど良作。
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