家族を想うときの作品情報・感想・評価

上映館(30館)

「家族を想うとき」に投稿された感想・評価

Fuko

Fukoの感想・評価

4.5
映画を観終って(すぐには思い出せなかったが)「気高さ」という言葉があたまにうかんだ。それはケンローチにたいしてなのか、母親か、家族か、息子を諭す警官か、この映画全体を覆っている雰囲気なのか。

社会の片隅で慎ましく生きる家族。荒波に耐え、ルールを守り、子供達を育て、懸命に働く父と母。そんなまっとうな家族をこのような状況に追い詰めるとしたら、それは社会のあり方や仕事のあり方がおかしいだろう?と、
ケン・ローチ監督は静かな怒りを込めて、観るものに真っ直ぐな大きな問いを投げかけてくる。

心にズシンとくるが、観終ってどこか清々しい気持ちになるのは、
ケンローチの凄さなのかな。
ひたすらに辛く、耐え忍ぶ日々だった。

今日先輩の人生の目標を聞く機会があった。
「生きるために生きない」って言葉が、この映画と真反対のもので面白いなとおもった。

生きるために生きない。もっと別の高次元の精神的豊かさのために生きたい。
何が悲しくて、体を壊しながら、好きな人との時間も取れずに、ろくにご飯を食べず生きるのだ。

賃貸じゃない一戸建ての家を建てて、家族に良い思いをさせてやるんだと意気込むリッキー。それは誰の願いなのか?

優しさの押し付けは恐ろしい。皆んなの心の声を聞いて。

アビーの優しさと母の強さ、不安の演技は素晴らしい。セブも不良行為をしながらも、本来の家族への愛情を忘れていない描写はグッときた。ライザもお父さんのためを思っての行動が素直でよかった。リッキーが早く気づいてくれるといいな。


*
サラッとした質感。
ハイライトは黄色、シャドーは薄い水色?
バス停で話しかけるのはアメリカならではだと感じる。バス停は悩んでいる人とよく合う。
車の運転中は、思わず喜怒哀楽がよく出る。
バンの後ろでサンドウィッチを食べるシーンが好き。高台でこんなことしたい。
家族で歌いながら車に乗るのも好き。みんなで歌うって最近してないな。
Shoichi

Shoichiの感想・評価

3.6
期待度 ★★★☆☆
OP ★★★☆☆
設定 ★★★★☆
脚本 ★★★★★
配役 ★★★★☆
演出 ★★★★★
編集 ★★★☆☆
映像 ★★★☆☆
音楽 ★★★☆☆
ED ★★★☆☆

このレビューはネタバレを含みます

最初からずっと胸が痛かった。ダニエルブレイクも見たあと言葉が出なくなったけど、それ以上。ずっと辛い。救いのない映画が見たくなってたまにみるけど、殺人鬼がいるわけでもなく、体にハンデがあるとかそういうのでもなく、ただ市民の生活が辛い。きっともっと悲惨な状況だってあるだろうけど、それだと自分とは無関係って思ってしまうところがあって。こういう家族、こんな生活をしてる人は大勢いるんだって思うと辛い。ただ毎日ちゃんと働いて生きている人がこんなに辛い思いをしているのが悲しい。最後は報われるのかとおもったけど、そういう映画じゃないよね......あー辛い。気分が重ーくなりました。でも見てよかった。
何を食べるか、それ以上に重要なのが、誰と食べるか、だと僕は想う。

衣食住で最も重要なのは食であり、食べることはすなわち生きることだ。

それは不思議なもんで、大切な愛しい誰かと食事することほど身も心も満たされるものを、僕は他に知らない。

夫のリッキー(クリス・ヒッチェン)は、家族の笑顔を御菜に飯を食うと言わんばかりに、お喋りが止まらず。

そんなリッキーに腹をくすぐられ、笑わずにはいられない妻のアビー(デビー・ハニーウッド)、息子のセブ(リス・ストーン)、娘のライザ(ケイティ・プロクター)は、リッキーの談笑を御菜に飯を食う。

何を話したのかなんて全く覚えてないのに、あのとき何を食べて、どんな顔をしながら食べたのかは、今でも鮮明に覚えている。

愛しい人と食事を取る、それこそが一番幸せを噛み締めることができるひとときだ。

どこに住むか、何を着るか、それ以上に日々執着したいのは、誰と食べるか、だと僕は想う。

リッキーとアビー、セブとライザ、あの四人がまた食卓を囲み、リッキーのくだらない冗談に腹をくすぐられ、アビーとセブとライザからこぼれる笑みが食卓に花を添える、そんな日が来ることを切に願う。

「あゝ人生に涙あり」の歌詞を引用させていただく。

人生楽ありゃ苦もあるさ、涙のあとには虹も出る、歩いてゆくんだしっかりと、自分の道をふみしめて。

人生勇気が必要だ、くじけりゃ誰かが先に行く、あとから来たのに追い越され、泣くのがいやならさあ歩け。

人生涙と笑顔あり、そんなに悪くないもんだ、なんにもしないで生きるより、何かを求めて生きようよ。

生きるとはつまりそういうことだ。

p.s.

僕も家族の笑顔を想いながら生きていきたい。もしそれができないなら、そのときが一番辛いときだ。

介護士や保育士など、人の暮らしと直に寄り添う職業こそ待遇が良くあるべきに想う。
産業革命が起こったイギリスで、労働者が搾取から解放されて来たはずが、現在も労働力を搾取される人の働きによって、自分の便利な生活が成り立っていることを思い知らされる映画。
最後のシーンが非常に悲しい。
Sena

Senaの感想・評価

4.3

脚本89点
映像80点
演出94点


願いはそれぞれが違う。
けれどその願う先にある物は、「家族の幸せ」。
家族の愛を切なく、時に憤りを感じる程に映し出し、小さなテーブルを囲む4人の中にいるかのような脚本。
悲しくも晴れない、ただ今はひたすらに家族を想っている。
いろいろやってきた 限界だった 生活保護 プライド 支配者はいないけど、システムの中 運送事務所の空気、音 マンU おいで、ギュッとしてやる OBK 家族写真 街のレイヴ カーステレオ 私はあなたから学んでる そばにいることが大事 半年後
君には人生最高のものがある 君を想う家族だ
サンドイッチ 紅茶か水
くすんだ色 曇り空 夕陽がきれい〜
ライザと仕事するシーンがかわいい
ハ

ハの感想・評価

4.0
この社会の、ぜったい見過ごしてはいけないところ。みんな誰かを想ってるのに、自分も想われてるのに、上手くいかない。誰かのために自分を削る、同じように自分のことも大事にしてほしい、でも、生活しないといけない。報われないものがここにある。やり場のない気持ちはどこに向ければいいの。この社会の、見過ごされているところ。
sabamin

sabaminの感想・評価

3.6
辛い

逃げ出したいのに
逃げ出せない

お母さん頑張ってる
娘 家族を思えばこその行動
息子 いじっぱり不器用
お父さん 空回りばかり

ラスト
そこで終わるのはやめて~!
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