たく

家族を想うときのたくのレビュー・感想・評価

家族を想うとき(2019年製作の映画)
4.0
徹底したリアルに貫かれている。
低所得の家族が描かれているが、これはどんな家族の中にもありうる現実。
社会は加害性を内包している。誰かを自分のコントロール下に置くことで、なりたっているから。
父は反抗期の息子をそうしようとし、会社からは逆うちの仕打ちを受ける。そして何よりも、客という最大の加害者がこの消費社会には存在する。加害の構図の中で生きていかなければならないことに切なさを抱かざるを得ない。
妻、息子、娘の中にある優しさが救いだった。
たく

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