ケン・ローチの最新作。
「この自由な世界で」とか「わたしはダニエル・ブレイク」もそうだけど、こういう労働問題をテーマにすることが多いイメージがある。
イギリスと日本は島国だから似たような状況なのだと思っていたけど、そうじゃなくて世界共通なのかも。
ギグワーカーって聞こえはいいけど、都合よく使ってるつもりが、結局は都合よく使われているだけな気がする。
そういうツケみたいなものが、リッキーみたいに家族に問題が起こった時、怪我をした時、如実に現れてくる。
共働きなのに、2人ともこれだけ働かないと生活が成り立たない。
働けど働けどなおわが暮らし…って石川啄木を思い出してしまった。
リッキーの家族は崩壊しかかったけど持ち直した。
でも根本的な問題は解決していないし、あのラストは本当にやりきれない。色々考えさせられる。