GODZILLASAURUS

リトル・ジョーのGODZILLASAURUSのレビュー・感想・評価

リトル・ジョー(2019年製作の映画)
3.0
「本当はどっち?」

ネタバレあり


何よりも印象に残ったのが、BGMで雅楽が使われまくる!
最初は効果的で良いのでは、と思ったが、多用されすぎて良いような悪いような感じになった。海外の人はどう感じるのか気になる。

ジュラシックパークのマルコム博士のセリフ
「生命は押さえつけられなどしない 〜 生命は道を探す」
ようはこれ。
遺伝子操作で繁殖できなくされた新品種の植物が、ベクターに使われたウイルスの力を利用して人の感情を操作して、繁殖しようとするストーリー。
SF的要素もあるサスペンスで面白いが、淡々としすぎてる感も否めない。不穏な感じが少ないのは残念。

植物の影響により真の感情が抑え込まれ、それっぽく振る舞うだけになった人間は怖い設定ではあるが、劇中の台詞にある通り、その変化がほとんどわからないため、恐怖や不気味さはあまり感じないのも少し残念ポイント。

結末は、果たしてどちらだったのか? 植物による人間の感情の操作は本当なのか?それとも主人公視点で見た時の違和感が観客にそう思わせているだけなのか?
思春期の息子の変化は、客観的に見れば別におかしなことでもない点。
カウンセラーが主人公の精神状態をレコーダーに吹き込んでいたが、それがあながち間違いでなかった点。
もしかしたら、すべてが植物のせいであるとするミスリードなのでは?とも思える。星3.0
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