ドラン作品が好き。
彼の中に1本の太い軸が通っているのがわかる。「母親像」もブレなくて最悪で好き笑
ああドラン作品だなあと感じる一方で、今作はラスト30分くらいまで恋愛感情が読み取りにくく、その点はドラン作品らしからず…と思った。(恋愛映画に振り切ってなくて、登場人物全員の関係性を楽しめた)いい意味でわかりにくく、リアルな映画だった。
グザヴィエ・ドランは人の言葉をノイズとして撮るのが上手いなあ。
たくさんの人に囲まれ会話の中にいるのに、ひとりぼっちな気がしてくる感じ。初めから結論の出ている相手と対話しなくちゃいけないやるせなさ。わかり合いたくて話しているのに、相手は自分を否定してくる腹立たしさ。
ドラン作品の母子のやりとりって観ていて心の底から腹が立つからすごい。最悪笑
登場人物を窓枠で切り取るカットが印象的。
あと個人的に、ドラン作品はレビューを見るのが面白くて好き。意見が真っ二つに分かれすぎだし、どちら側の言ってることもすごいわかるんだよなあ。
