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北の果ての小さな村でのpilotisのレビュー・感想・評価

北の果ての小さな村で(2017年製作の映画)
5.0
真夏の暑さを映画館でヒンヤリ忘れる素晴らしい映画だった!(実際館内室温も低かったw)
大画面で見る海原と氷山と潮吹くイルカ、雪面駆け巡るモコモコの犬(かわいいー)、遠くに見つけた白熊親子。偉大で厳粛な大自然に小さく人間も住んでいる感じ、半ドキュメンタリーだけど巧すぎて作為の手垢が見えなくて、映画を観てることを忘れて自由に見て感動できた。

グリーンランドの小さい村にデンマーク語を教えに来た教師と意欲的でない子供達と親、見知らぬ土地で段々とわかり合っていく「他者との対話」系映画。

子供達は初めは勉強意欲ないけど、その土地の猟師が登場するとすすんで質問する。実は農家を継ぐのが嫌で仕事も住む国も変えた教師と、生まれた土地で祖父の猟師を継ぎたい少年が、一緒にいてニコニコするのが何とも良かった。年齢や立場関係なく学ぶ事はたくさんある。

デンマークではオーロラが見れないと知った伝説猟師「つまらない国だな」(←かっけー)。こんな寒くて身動き取れない(数ヶ月町に行けなくなる)場所、私は絶対に嫌だけど、こんなに美しい大自然と共存している住人達は誇り高くて、私の住んでるとこなんてつまらないのだろうね。
サントラも最高!速攻調べた。
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