せっかくのBIGマフィアリアルストーリーという題材なのに、もったいないわ。マフィア仲間を裏切る話だし、もっとエンタメセンスある監督ならば『グッドフェローズ』のような名品を送り出せたと思う。残念でならない。
演出、撮影、編集テクがトロくて古くさい。老監督が50年前のセンスで撮ったような作品なので、最後まで倍速せずに鑑賞するのはかなりの忍耐を強いられる。実際80歳近い監督だった。
見始めたのを後悔するマフィア映画は久々だ。開始１時間の裁判までは退屈そのもの。イタリアオヤジの顔認証は５種類くらいしかないが、とにかくややこしくやかましい。彼らのめんどくさい国民性を知るには適した映画だが、深い文学性や芸術性がないので飽きてしまった。
劇場つきの音楽隊が即興演奏したかのような音楽は何とかならんの？
