シチリアーノ 裏切りの美学の作品情報・感想・評価

上映館(14館)

「シチリアーノ 裏切りの美学」に投稿された感想・評価

buccimane

buccimaneの感想・評価

3.5
判事さんの視界が爆風に遮られて引いたと思ったら地面が見えるシーンが1番凄かった!
それに100までカウントされた殺害の様子が全部収録されたディレクターズカット版があったらDVD買います。
任侠道に背いたお前らがのほうが裏切り者だって言い方は分かるけどブシェッタさんも美化率500%でしょうな。
刑務所に女呼ぶシーンとかチラッと話したエピソードにすぐさま回想Vが入るのはいかにもリッチな作り。
あと茶/橙ストライプのバスローブ可愛かったな。
ShinMakita

ShinMakitaの感想・評価

1.8
1980年、パレルモ。ヘロイン商売で莫大な利益を上げていた〈コーザノストラ〉は、収益を巡り幹部会内で分裂の危機に瀕していた。主導権を握るパレルモ派ボンターデ・ファミリーに近しいトンマーゾ・ブシェッタ〈ドン・マジーノ〉は、対立勢力であるコルレオーネ一派の不穏な雰囲気を察知しながらも、平和な生活を望み後妻と幼い子たちを連れてブラジルに渡ってしまう。前妻との子であるアントニオとペネディットを残していくのが不安だが、親友であるピッポ・カロが面倒を見てくれるはず…だが、ブシェッタの目論見は完全に外れてしまう。コルレオーネ一派のボスであるサルバトレ・リイナがカロを抱き込み、ボンターデに総攻撃をかけてきたのだ。ボンターデ本人のみならず、その家族と仲間は皆殺しにされた。ブシェッタの家族も例外ではない。息子たちの死を嘆くブシェッタだが、彼もまたリオデジャネイロで当局に逮捕され、イタリアに送還される憂き目に遭うのだった。

ローマで収監されたブシェッタは、マフィア撲滅を誓うファルコーネ判事から尋問を受ける。彼の話に感銘を受けたブシェッタは、リイナたちを倒すため密告を決意。コーザノストラの内幕を洗いざらいブチまけて、未曾有のマフィア逮捕劇を引き起こしてしまうのだった…

「シチリアーノ」

以下、ネタバレの美学。

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東映の実録ヤクザ映画に慣れ親しんだ身にはなんとも懐かしい風味の作品。密告マフィアといえば「バラキ」が有名だけど、このブシェッタの話はもっと規模もでかく経過も長いのです。その複雑な顛末をテンポよく描いているのがまず高得点。動物園のようなパレルモの法廷シーン…そこでのあまりに幼稚なやりとりは何か笑ってしまうし、有名なファルコーネ暗殺のショッキングな描写にはドキッとさせられるし、とにかく飽きません。願わくばリイナはギッタギタにしてブッ殺して欲しかったけど、実話だからそうもいかないか。同じく密告者となるコントルノのキャラが面白いのもポイント。この手のジャンルが好きなら、オススメです。

このレビューはネタバレを含みます

序盤、マジーノの周りの人間が続々殺されていくのが怖かった。
セックス中に殺されるのすげえ嫌だな。

ほんと、いつ誰がどんな風に殺されてもおかしくないから、結構終盤もハラハラしていた。
ファルコーネ判事...。
悪役(?)のマフィアが悪役としてよく機能してた。

音楽が好み。映画の世界観に浸れる。

ただちょっとなげえなあという印象だった...
歌麿

歌麿の感想・評価

3.5
この物語はコーサ・ノストラであってマフィアではない。これは大きいミスリード。
爆破シーンで目が覚めた。
しきぶ

しきぶの感想・評価

3.3
判事の爆発シーンがすごかった
あそこで音楽、爆音で流すセンスよ
主人公が時々、宍戸錠に見えた
裁判シーンのアホっぽさは面白いけど、ちょっと長いなあと思ったし、やはり証言台と檻の遠さは少しネックな気がした
ウロフ

ウロフの感想・評価

3.7
イタリアのマフィアについてはほとんど「ゴッドファーザー」の情報しかない私。実際に捕まった大ボスがマフィア界の裏側を暴露するというスキャンダルがあったことは知りませんでした…でもそれで浄化されたかと言ったら…そんなことないですよね⁇

告発が何のためだったか、そのへんがポイントでしょうか。

裏切りの美学というより、美学のために裏切るという感じ。古き良き?ゴッドファーザー流のマフィア感を持っている主人公に共感してしまう、ある意味アブない映画😓劇中オマージュもあったのかな?

繊細に心理描写がなされているというわけではなく、演出は概してわかりやすい感じ。壮大なイタリアTVドラマという印象です。
なかけ

なかけの感想・評価

3.8
さすがにちょっと長いなと感じてしまったが、こんなに”動的”な法廷劇は初めて観たかもしれない。圧倒的茶番。
デジタル撮影もマイケル・マンくらい堂に入ってたな。ラストはめちゃくちゃ良い。
菊千代

菊千代の感想・評価

3.6
実際のイタリアマフィアの裏切りの抗争を描いた作品。人の顔と名前が覚えられないのはゴッドファーザーからのお決まりなので苦言を呈するのはナンセンス。中盤〜終盤の裁判シーンが見もの。「裏切りの美学」って副題がハマりすぎて気持ちいい。
mrhs

mrhsの感想・評価

4.7
冒頭のダンス、そしてやたらめったら打ち上がる花火。この段階で「あぁこれこそベロッキオだ!傑作に違いない!」と確信する。そしてその確信は間違いではなかった。

ベロッキオのマッドな着想はコメディより、このような超シリアスな物語の中でこそ活きるのだ。

ネタバレになるので、あまり詳しくは書かないが、とある車が爆発する場面、音楽の使い方を含めて「これぞ映画である」としか言いようがない。その他にも奇妙な着想のオンパレードで、主人公の生前葬(みたいな場面、あれは一体なんなんだ)、円状に車が回る逮捕劇などちょっとこれは凄すぎる。

ちなみに2時間半近い尺の割に、奇妙な省略(例えばブラジルにいる主人公とアメリカで保護下にある妻との電話の場面、何故か唐突に妻が裸になっている、さらに言うなら当然保護下にあるので会話は当然録音されているのに!)もあるし、ラストのシークエンスの意味は正直パンフレットを読まないとわからないだろう。

そして彫りが深い画面作りをしているようで、実は被写界深度が浅いカットが多い。それは間違いなく俳優の演技を見せたいからだろう。

そう、この作品を何より特別なものにしているのは俳優の演技なのだ。そしてそれはまるで劇場に見立てられたような裁判所の作りやそこでのやりとりからして明らかだ。

これほど俳優の力を感じる作品は滅多にお目にかかれない。傑作。
Pigsy29

Pigsy29の感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

マフィア裁判を追った「実話」映画です。劇映画ではありますが。とても見ごたえありました。しかし、展開は王道ハリウッド・エンタメ映画とは異なりまして、ああいう作品しか馴染みがない人には、少しつまらないと感じられるかも知れません。

主人公は、元マフィアの幹部の一人。訳あって、家族を連れてシチリアを、イタリアを離れ、ブラジルにいたのですが、激化したマフィア同士の抗争に巻き込まれ、家族や親族の一部を殺害され、自分も死にかけた。そこへイタリア政府当局から、司法取引を持ち掛けられて、マフィア捜査の責任者ファルコーネ判事(←間違いじゃないですよ。検事さんじゃなくて、判事さん)と話して行くうちに、意気投合し、法廷その他で、マフィアの元締め達と対決する意志を固める。そんな滑り出しの展開で、世紀のマフィア裁判へと突入します。

しかし、さすが(?)イタリア、日本とも、我々がハリウッド映画等で比較的見知っているつもりの米国とも、司法制度も、文化・宗教・思想も、かなり違います。国をあげてのマフィア退治というのもあるのでしょうが、パレルモ控訴院(高等裁判所)にマフィア裁判専用の巨大法廷を作り、被告人全員法廷内の檻の中。発言はインターホンを介して行う。主人公ら証人は、防弾ガラスのブースの中。更にびっくりするのが、主人公ら元マフィア構成員の証人相手に、被告人らが「対決」を申し入れ、裁判所も、証人らも、それを許していること。巨大法廷の中で、マフィア(と元マフィア)同士が喧々諤々の対決をする。案の定、法廷は荒れるし、被告人らも、こすっからい、すれっからしばかりですから、上手に逃れようと口八丁で対抗して来る。それを粘り強く反撃し、被告人を黙らせてしまう主人公。幾人もの被告人らが、対決の申し入れを撤回する大戦果。ここが見せ場の一つだと思います。

こんな調子で進んで行くお話ですが、そもそも捜査責任者が「判事」とは、どういう制度になっているのか、いろいろ気になります。以前見たアルゼンチン映画でも、判事さんが捜査の指揮を執っていましたし、スペインでも似た話を聞きます。昔見た、古いイタリアのコメディ映画では、2人の主人公が、それぞれローマ人の議員とミラノ人の判事で、ケンカしていた2人が、巨大疑獄事件を前に、共闘して、汚職議員らを起訴しようとして、返り討ちにあって…という展開でした。それはともかく、本作もいろいろな点で興味深く、また結構な異文化体験となりました。
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