実話がベースで事実も多いからドキュメンタリーのよう、難しいながらなんとかメモしながらついていった感じ。
言葉では知っていても実際ほとんど知らないコーザ・ノストラの掟の解釈が難しい。
パレルモ派とコ…
シチリアのマフィア"トンマーゾ・ブシェッタ"の伝記映画。
ありとあらゆる犯罪に加担したマフィアがファミリーから離反して、裁判でマフィアの悪行を証言する様を描いている。
ただし、このブジェッタ自身…
美学もクソもない虚しい実話としての質量を、淡々と曝け出していく辛辣さ。
カウンターの故障かと疑うほどに軽々しく散っていく命と、それでもやめられない止まらない愚行の連鎖。
相関関係が飲み込みづらい序…
ベロッキオ監督の大作『夜の外側』を観て興奮冷めやらず、その勢いそのままに『シチリアーノ』を観た。『夜よ、こんにちは』や『夜の外側』で描かれたモーロ元首相誘拐事件は1978年だったが、今作はその直後と…
>>続きを読むベロッキオは「イタリア」をあらゆる角度から思考し、映画をつくっている。
まさしく「仁義なき戦い」でありながら「グッドフェローズ」でもあるこの映画は極めて政治的である。アンドレオッティとコーサ・ノスト…
原題「Il traditore」は“裏切り者”の意。一体、誰が何を(誰を)裏切ったのか…金と権力を欲した者たちと家族への愛に徹しようとした者たちとが互いをなじり合うときに使った“裏切り者”という言…
>>続きを読む80年代イタリア。トンマーゾ・ブシェッタによるコーサ・ノストラ内部告発を重厚な筆致で描き切った実録犯罪ドラマ。
史実に疎く、名前と顔がなかなか一致せずはじめは苦慮したが、告発者としてのブシェッタの内…
©IBC MOVIE/KAVAC FILM/GULLANE ENTRETENIMIENTO/MATCH FACTORY PRODUCTIONS/ADVITAM