このレビューはネタバレを含みます
本当の長男は虐待で死んでしまい、気が動転していたお母さんはナツキ(父親の性的虐待から逃げて迷子になっていた子ども・ナツキもまた父親から逃げられるならばと思いついて行った?)を長男と信じ込む。
ヤギ家族の父親は全員に暴力をふるっていたのかな。そして冒頭のシーンの後、同じように川に沈められるなどして殺されたのかな…?
守るために閉じ込め、鏡を見せないようにしていたけれど、それも長くは続かなかった
長男として家に来たナツキにヤギ兄弟たちはとまどうけれど、それでも心の支えが欲しかったのかもしれない
最初、ヤギたちがナツキをいじめていたのか…?と思っていたけれど、そうではないみたいかな
同年代のナツキを逃したくない・一緒にいてほしい、という気持ちだったのかも
ナツキが傷の酷かったあの子に上着をかけてあげるところ、優しくて泣きそうだった
そして虐待を受けるナツキを助けるために、震えて動けず目の前にあった椅子だけで隠れようとしたあの子が叫んで飛び出してくるの、すごいよ……
兄弟たちが力を合わせるけれどかなわなくて、最後にお母さんが間に合ってくれてよかった
ラスト、あの小屋の中で、いつか襲ってくるかもしれないオオカミを恐れてたくさんの鍵をかけて閉じこもる子どもたちに、家族に、いつか救いがありますようにと願うよ……
フェルト、あんなにも表情豊かでグロテスクさも表現できるんだ… とびっくりしました