yoko

ANNA/アナのyokoのレビュー・感想・評価

ANNA/アナ(2019年製作の映画)
3.6
アナというよりアニャ味(アニャテイラージョイの離れ目と頬骨、目力と白肌にキツイキャット風アイライン)を感じる。ちょっとアンナカリーナにも見える。動きの全体的なイメージはシュッとしたスカヨハ。飛びつきくるくるぽんやります。
ボスのオバハンは裏切りのサーカスの時のゲイリー感
大立ち回りをする時点でスパイでも暗殺者でもないのだがなかなかそういう映画はなかなかないね。それこそ裏切りのサーカスみたいな激渋が観たいのだが。

スカヨハも、レッドスパロウ、ジェニファーローレンスもエロいが工作員、バレリーナとしては肉っぽすぎてね。そういった意味でちゃんとモデルの骨っぽさがある主人公はクラシビー。そして夕日の中エッフェル塔に並走して歩くシーンがベストショット。塔と体の綺麗なシルエットAラインが二つ並ぶからね。

フランスとロシアには親和性を感じていて、ロシアがただの敵役にはならないのがアメリカ映画と違ってよい。フランスはそこまでロシアを嫌ってない感じがするなあ。ロシアが根本おフランスリスペクトで、フランス側も、「ういやつよのー」を出してると思う。なんならこの時勢ですらフランス側もアメリカイギリスドイツよりましくらいな感覚がいまだあるのでは?

前に観たロシアのモデル映画Buy meでもフランス憧れ強かったしなあ。たぶんロシアのヤングでは、地方からモスクワ、そしてパリ!っていう流れがあるのではないか。

うまく裏をかくマーフィーかと思いきやパワープレイの人差し指のくだりは最高。そこは物理なのね的な。

ANИA の反転Иは、鏡に映る本当の自分と偽りの自分というオサレな意味ではなく、ロシア語のИの文字をなんとなくオサレに使いたかっただけなのでは?ナインインチネイルズファンの人も知っているかもしれない。ロシア語のnの発音はнなので正確にはАННАとなる。

あと1回目は待ってないが2回目は待ってるこの辺かな。

プロが全弾ボディ撃ちの不自然さにピンとこないのはちょっときつい確かめるまでもない。


序盤の緊張感がもっとほしい。○の入った荷物をciaのリーダークラスが開けるかね〜。なんか検査とかしそうなものだが。あとkgb職員が弱すぎ。
yoko

yoko