ポスターで刑事のバディものかと...
あらすじをちゃんと調べてから行くべきでした
待ち合わせまでの時間潰しに何かちょうどいい映画を一本...始まりはそんな気持ちです
劇場内に入るとまばらに座る女性客
見渡しても女性客のみ
隣は女子大生風の女性客
なにかがおかしい
この客層と私に向けられる異物への視線
なにか俺が見落としている可能性は...
頭を働かせどたどり着けぬまま本編が始まる
開始わずか数分で気づく...
BLだったかぁぁぁぁぁ
心の叫びは誰にも届かない
隣の女子大生に対する罪悪感から
自らに放つ無慈悲の咆哮
新世界突入である
舐め咥える描写と音の生々しさよ
この作品世界では同性にしか好意を抱かないのか数珠つなぎにまぐわる登場人物たちに感情移入の落下ポイントを見失い私の体は好き放題弄ばれるのである
完結する事なく次回作へ向かうラストに
ああ続きが気になってしまう
劇場を出ると変わらないはずの景色は、
なんだかいつもと違って見えて
体から離れてしまった魂を呼び戻すために
職場の元同僚の女の子にLINEする
彼女ならきっと...
BLにも造詣がある彼女ならきっと...
今の私から伸びる唯一の蜘蛛の糸...
「それめっちゃ見たいやつです」
「有名ですよ」
えっと...そう言う事じゃなくって
何かスイッチ入ったな、別のBL作品勧めてきてるし...
私の魂は霧散していくのである