緑

ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方の緑のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

予告編に出ていた子羊を観たくて鑑賞。

子羊かわいい。
子豚かわいい。
猫かわいい。

アラン・ヨークを知らなかったため、
またコンサルという職業にいいイメージがなかったため、
彼が出てきたところで
あーこの夫婦いっぺん騙されるのか……と下衆いことを考えてしまった。
本当に申し訳ない。

伝統農法のプロであるアラン・ヨークに師事しながら
農場を作っていく8年間。
91分で8年なのでそこそこ駆け足だが、
テーマを散らさず動物たちとの関わりをメインに進められていて
説明が足りないということはなかった。

大きくない鳥の羽ばたく音は
生まれて初めて聞いたかもしれない。

映し出される空や植物や動物が
どれも大変に鮮やかだった。

序盤の少しずつ農場が作られていく段階では
わくわくと楽しめる。
中盤以降にいろいろな困難が描かれるようになってからは
わくわくではなくハラハラが強まる。

コヨーテが鶏を襲うのはともかく、
牧羊犬が豚の友達の鶏を襲ってしまったときは
なんとも言えない気持ちに……。

出荷された豚は恐らく食肉になったと思うが、
出荷されるところまでしか描かれない。
しかしコヨーテに襲われた鶏や
ヘルニアを患ったらしい子羊などの死が容赦なく映し出される。
頭では理解できても目にするとしんどい。
また、虫が苦手なのでいろいろな虫がアップで映るたびに
あー……と薄目にしなければならなかった。
テントウムシはセーフ。

鴨がカタツムリを食べていたのはまだいいとして、
鶏が蛆虫を食べていたのは記憶を寝かせると
今後鶏を食べることに抵抗が出てきそうだったので、
鑑賞後すぐファミチキ食べた。

最初の半年で1年分の予算を使ってしまったと言っていた。
その後はどうやってやりくりしていたのだろう。
出資者が増資したにしても
採算が取れるようになるまで一体いくらかかったのやら。
この映画の趣旨ではないので金銭的な話はほぼなかったが
下衆い私は気になってならない。

困ったことが起きたらまず観察ということ。
共存を目指すこと。
農場運営に限らず誰でも一生使えそうな教え。
緑