ちゅんせ

エターナルズのちゅんせのレビュー・感想・評価

エターナルズ(2021年製作の映画)
3.7
開始30分の壮大さと能力バトルを目の当たりにして、新たなフェーズがやっと開かれたと歓喜と興奮で泣きそうに。
以降は尻窄み。人間味とユーモアあるドラマは流石クロエジャオ監督だが、壮大な設定と背景を無駄にした物語展開が続く。
まあ、新たな種族の紹介初作と思えば上手くまとめてるのでは。

多様性を多様性と感じさせない自然な演出。ここ数作の押し付けがましい多様性表現や、わざとらしく配慮した配役とは明らかに違う。超能力=超個性表現(娯楽性)ありきで、多様性を感じさせる部分は些細な日常として描かれていて説教臭さがない。そもそも多様性が話題になってるうちは、その作品はダメってこと。

まあ、人種的配慮はしてるんだけども登場人物の超能力やキャラに合わせた配役で不自然さがない。LGBT表現にもユーモアを与えるなど特別な個性として演出していない。元々、種族が違うという究極の差異を人間的に描くこととの相性が良かったのだと思う。様々な木々も1箇所に集めれば森になるみたいな。

(以下ちょっとネタバレ)

アンジェリーナ・ジョリー強い女性ってイメージなのにマ・ドンソクの横に立つと弱く見えるのツボ。
この中だとイカリスかギルガメッシュが最強で、ソーと同レベルだと思うんだけど、雑魚みたいなディヴィアンに苦戦するの納得いかない。
セレスティアルズのビジュアルや演出は絶望感あって最高だった。

あと、おれたちのマ・ドンソクが、ドン・リーって名前になってた...
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