ボロロボ

エターナルズのボロロボのレビュー・感想・評価

エターナルズ(2021年製作の映画)
3.6
カミさんと共に吹替版を鑑賞。
正直、手放しで高評価できない。

神々の戯れ。
不老不死の悲哀でありながらも、進化から隔絶された存在としての悩み。

ヒトの目線や思考からはエターナルズの心境に対する感情移入が難しかった。自分が彼ら(エターナルズ)だったら、(たとえ愛に目覚めようとそうでなかろうと)間違いなくどこかで発狂するか、暗黒面へ落ちそうだ。
もちろん発狂していないのには訳があり、それはある意味《バグ》なのだ。













総じて、MCUフェーズ1〜3の早回し、という感じ。もちろん彼らにも訳がある。あるのだけど、それは軍隊っぽいので、何だか冷める。少なくとも私にとっては。フェーズ1〜3のスーパーヒーローたちにはヒトとして血が通っていた(神属性という例外はいるけれど、あちらはかえって人間らしい)。エターナルズの彼らは、天使であり、堕天使でもあって、つまり【オリジンはヒトではない=ヒトらしさに欠ける】のだ。だからグッと来ない。辛口スコアの理由はコレだ。ヒトならざるものが悠久の時をかけて人間と接することでヒトらしさをじわじわと獲得していくお話なのだから、仕方ないのだけど。

愛は、修正できないバグなのかもしれない。
愛は、ウイルスみたいなものかもしれない。

あと、正直「尺は長い」と思う。思うけど、あれだけキャラが多いと仕方ない。仕方ないけど、正直全員再集合のところは瞬間瞬間寝落ちした。

映像は美しく迫力満点。ロケも、CGも。ただ、何だか機械的だ。
さすがのMCU、クレジットのスタッフ数が半端ないのだけど。

原作からの改変はいかにも今風だ。性も性的嗜好も。ディズニー傘下だもんなあ・・・でもなぁ、だんだん鼻についてきたぞ、ポリコレ臭が。権力における父性と母性の描き方(対比)は面白かった。

そして壮大な前フリ。
エンドクレジットの途中と最後にも映像があるので、クレジット始まっても席を立たずに。

俳優のリチャード・マッデンとキット・ハリントンが“初めまして”の挨拶してるのには正直笑うᴡ さらにラストでは「複雑な家系なので」ってᴡᴡ そりゃそうだᴡᴡᴡ MCUのスターク家とは異なる《スターク家の家系》だからねえ。
※GoT観ておくととっても笑えますᴡᴡᴡᴡ
※吹替もGoTと同じでカンペキᴡᴡᴡᴡᴡ

ポスト・クレジットでの“あの声”は“あのキャラ”で、英語音声は”あの方”だそうで。鑑賞後に当作について調べてたら偶然監督発言記事を見つけ、「マジかー!」と思った。MCUの流れに乗って“あのキャラ”もリブートするのか、ワクワク😍

マ・ドンソクは、ドン・リーっていうのね。
ウチのカミさんは思いっ切りベネディクト・ウォンと勘違いしてましたᴡᴡ まあ、しょうがない。だって、ドクター・ストレンジへの言及もあったからねぇ。

DCのバットマンとスーパーマンへの言及も。懐深いなあ。











個人的には、MCUの風呂敷の広げ具合をとても心配している。
「アッセンブル!」のアツさをフェーズ4以降で感じられるのだろうか・・・ケビン・ファイギとその仲間たちが、その心意気を失っていないことを心から祈る。🙏
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