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エターナルズのZUSHIOのレビュー・感想・評価

エターナルズ(2021年製作の映画)
3.5
所謂、神々の戦いなのだが、マーベルの神々はDCと違ってユーモアもあってとても良い。PCに目配せをしての配役ではなく、多神教的に多様性のある神々であることがとても良い。
中国共産党を批判したクロエ・ジャオ監督への制裁として中国での上映が禁じられているらしいが、こうした多神教の神々が、一神教的な創造神に歯向かうというストーリーは、イスラム圏や原理主義的なユダヤ・キリスト教圏では受け入れられるのだろうか?
これだけのキャラクターを整理しながら描いているので、無理もないが、もう少しラストの「大きな決断」は、自分たちの存在意義自体が問われるものなので葛藤があっても良いのではないだろうか?歴史の事実通り、作内では人類はろくなことをしていないので、イカリスの気持ちも分からないでもない。エターナルズが、それでも人類には守る価値があると思わせるような人類代表の登場人物がいないので、その辺りがややディスカッションだけで進められたような点が、問題点だったと思う。
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