TAKA

ロッジ 白い惨劇のTAKAのレビュー・感想・評価

ロッジ 白い惨劇(2019年製作の映画)
3.8
ステイホーム期間中は、日本語字幕付き映画を観ていたのですが、そろそろ見たかった旧作映画もほぼ見終えたので、バンコクで見れる字幕なし映画をそろそろまた観始めようと考え色々検索していたところ見つけた作品です。
視聴者の感想にへレディタリーに似ているとのコメントが多く、また 本年1番のホラーとの声もチラチラ。
監督はデビュー作 グットナイト・マミーが評判だった監督さんです。
今回アメリカ資本での第2作目。前作もデビュー作とは思えない品質の作品だなーと思ったのですが、今回は更に洗練された演出を見せます。

ストーリーは、愛人のいる旦那が奥さんに離婚を切り出したその日に奥さんは自殺。その後 旦那は愛人と再婚をしたいが為 子供2人と愛人との旅行を計画。
雪山のロッジで愛人と前妻の子供二人が一緒に休日を過ごす事で起こる不吉な出来事の数々。前作同様の心理的圧迫ホラーです。
へレディタリーとの類似点多数。まずドールハウスが家にあリ、それが家族間の状態を示している点。主として室内劇である点。音楽や雰囲気。カルト宗教が絡んでいる点。
へレディタリー同様終始不穏な雰囲気で見ている間ずっと緊張しっぱなしでした。なんせ母親の自殺の原因となった 女性が 次の母親になるかも知れず、その女性とロッジで父親なしで数日過ごさなければいけない 子供二人の絶望感がひしひしと伝わり、また二人を面倒みなければいけず、罪悪感に苛まれる 主人公の気持ち。もうその状況だけで辛いのに、そこに 怪奇現象が起こります。
へレディタリーほどの突き抜け感はなくやや小さく纏まっている感はあるものの、途中のあるトリック等秀逸で
見応えのある ホラー映画でした。
この監督 ホラー映画界のプリンスになり得る逸材だと思います。
因みに主役の女性 ライリー・キーオといってアンダーザシルバーレイクに出ていた方で今注目株です。
TAKA

TAKA