Takuma

プライベート・ライアンのTakumaのレビュー・感想・評価

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)
4.9
戦争映画という事で、
観る前からある程度覚悟はしていましたが、
いやぁぁ〜
人生においてこれほど壮絶で濃密な3時間を体験した事はありません。。。。
戦闘シーンでは、
観る側に対して微塵の容赦も感じられない凄惨な描写はやはり辛かったです。でもきっとこれが戦争なのでしょう。。。
顔と名前を覚えるのが苦手なので、登場人物が多い作品は混乱を避ける為序盤から何回も巻き戻して各々のキャラを把握しておくタイプなのですが、これは序盤から戦闘に入るので冒頭20分ほどその作業だけでメンタルをやられました。
演者の熱演からその日常や息遣いを肌で感じたり、
同じ痛みを味わうくらいのリアリティがそこにあって、途中から主人公サイドとか敵国の攻撃など、戦況一切関係なく、ただ人間同士の悲しい血が流れる営みを眺めているような感覚になったのも辛いところでした。
しかし一方で、血の通った人と人との繋がりを感じさせる描写も同じくらいあって、
だからこそ戦争との対比でヒューマンドラマとしての重厚感があるんだと思います
観終わった後の気持ちは筆舌に尽くし難く、しばし放心状態に陥りました
物語に救いがあって良かったです。
全人類が観るべき作品だと思います
Takuma

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