キットフィストーカッコイイ

プライベート・ライアンのキットフィストーカッコイイのレビュー・感想・評価

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)
4.5
2021.10.2Netflixで鑑賞。

冒頭のノルマンディー上陸作戦、POV方式で撮影されているがとにかくむごい、、内蔵は飛び出ているし、手足はバラバラ…
海が血の色で染まっているのがおぞましく言葉が出ませんでした。撃たれたら首から血がピューとでるし、
スナイパー同士銃撃戦がとてもリアルに感じた。そこでもすごい雨が降っていて、水溜りに血で染まっていくのが生々しい。
ウェイド技能兵が撃たれて皆で看取り、トムハンクス扮するミラー大尉が人目を忍んで涙するシーンはつらすぎた。

ドイツ兵が蒸気船ウィーリーのマネをするシーンがあるが、ヒトラーは白雪姫が好きでドイツはディズニーてきなアニメーションを作ろうとしていたという背景あるようだ。

市街地での戦いは息を呑む…ドイツ親衛隊の兵量に押し潰されていくまさに多勢無勢。

いわゆる映画で見るスタローンのようなワンマンアーミーは不可能であることを思い知らされるような、凄まじい銃撃戦。
実際にノルマンディー上陸作戦に参加した元兵士の人から聞き込み調査を行い、その元兵士たちを試写会に集めたところ発作が起きたほどリアルだったそうだ…
この話を聞いて映画が現実を超えた感を感じてしまった。

個人的に1番印象に残ってるのはアパム技能兵です。彼は実践経験が少なく、なるべく争いを避けているようにみえる。
中盤で仲間を殺したドイツ兵を捕らえるが、殺すことをやめるように促しいた。
アパムは我々映画を見ている側の気持ちを代弁してくれるような存在なのかと思うや否や、橋の攻防戦でその時逃したドイツ兵が前線復帰しているのをみて捕らえて殺す。
このシーンをみて声が出なかった。生やさしいことを言わない反戦映画なんだと痛感。

余談ではあるがミラー大尉とライアン二等兵の会話で『思い出したい時は場面を思い出すと良い』という言葉が印象的。

この映画が公開されて戦争映画がカタチが変わったとか、、
改めてスピルバーグが撮った第二次大戦の映画を見たくなった。