のり

プライベート・ライアンののりのレビュー・感想・評価

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)
4.2
スピルバーグの汎用性の高さには舌を巻くばかり。戦争映画も高クオリティ。

1番語られるべきはやはり、冒頭のノルマンディ上陸作戦。最新のSFX技術を駆使したリアルな映像に衝撃を受けた。手足の破裂や内臓露出など目を覆いたくなる地獄絵図が広がる。

このシーンが衝撃すぎて、続くドラマの部分の印象が希薄になってしまったことは否めないが十分彼らの心情に入り込めた。ライアンへのハードルがどんどん上がってく中で、納得できる締め方だった。

不条理極まりない指令。何のために戦っているのかと葛藤する兵士たち。しかしそれを果たしたとき胸を張って故郷に帰れる。ひたすらその思いで彼らは戦う。悪は誰でもなく戦争そのものというメッセージが伝わってきた。
のり

のり