めめめのめーさん

プライベート・ライアンのめめめのめーさんのネタバレレビュー・内容・結末

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

スピルバーグって天才ですね…。

映画好きならまず見てるだろうって作品をあまり見ずに今まで過ごして来て、今になってやっとこの作品を見ましたが、本当にスピルバーグは天才なのだと思いました。
ファンタジー撮らしてもスリラー撮らしても戦争もの撮らしてもおもしろいとかすごい。

おもしろかったし感動もしましたが、戦争ものはたぶん1番苦手なジャンルなので見るのが辛かったです。

ホラー映画で人が死んでもあまり悲しくないけど、戦争もので人が死ぬ様を見るのは苦しいです。たぶん、ファンタジーかそうでないかの違いだと思います。わたしにとってホラー映画はファンタジーみたいなもので、悪の所在があるってだけで優しいです。

あんな乾いた音とほんの小さな金属の塊で、1人の人間の人生が奪われることがものすごく恐ろしい。冒頭の20分で何十人もの人が死ぬけど、そのうちの1人がここまで来るために、たくさんの時間と偶然とその他いろいろなものが影響してきたはずなのに、そういったものが一瞬でナシになってしまって、更に戦場だから、死がありきたりな一つの出来事になってしまうなんて…。

自分の行動で二つの部屋のうち一つが爆発されて中にいる人は必ず死ぬ。ひとつの部屋には5歳の子供ひとり、もうひとつの部屋には80歳のおばあさんが3人。どちらの部屋を爆発させる?
っていうような質問で友達と話あったことがあるので、この映画を見ててもいろいろ考えてしまいました。

ライアンは彼のお母さんにとっては残された唯一の希望だけど、それは他の希望を消し去っても残すほど価値のあるものなのだろうか?
こんな正解も善も悪もなにもない選択肢、考えるだけでしんどいです。
戦争は嫌だな。