犀の角

プライベート・ライアンの犀の角のレビュー・感想・評価

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)
4.8
凄まじい、の一言に尽きる。戦争映画はいくつか観てきたけど、ここまで胸に迫る映画もない。スピルバーグの、狂気とも言えるこの映画への執念・拘りを感じた。自分の千切れた腕を探す兵士に、正気と狂気が同居する戦場の姿を見た。最後の戦闘前の穏やかさも胸を打つ。

善も悪もない戦場であっても、愛する人たちのもとへ胸を張って帰るために、自分には何ができるのか。この問いに大尉としてではなく、ひとりの人間として応えたミラーの姿にこそリアルがある。
犀の角

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