ほだ

プライベート・ライアンのほだのレビュー・感想・評価

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)
4.8
戦争映画の傑作、特に最初の20分は以降の戦争映画に大きな影響を与えたというスピルバーグ監督の渾身の作品。
とてもリアリティのある描かれ方をしており、自分もまるでその中で戦っている、いや怯えているように気持ちが入っていく。

一人、また一人と仲間を失っていくのは寂しい。悔しい。何の為にこの場にいるんだろう。この時どう動くだろう、どう戦うだろうと想像すると、自分はアパムだった。鑑賞中、アパムは足を引っ張るばかりで役に立たずイライラさせられた。が、実はアパムが普通の人間の等身大の姿であることを象徴していたのではないかと、今思う。

昨日のみかんの丘やハクソー・リッジ、ランボーもそうかもしれないが、今になって戦争映画を見出した。もっと若い頃から見ておくべきだったと思うが遅くはない。このような良作は世界中の人々に観られるべきであり、如何に戦争が惨く、虚しいものか胸に刻むべきである。重い話になるので頻繁には観られないが、今後も戦争映画の良作を観ていきたい。
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