牛丼狂

carmen.カルメンの牛丼狂のレビュー・感想・評価

carmen.カルメン(2003年製作の映画)
1.0
003年公開。
メリメの原作は読書中。

ファム・ファタールを描くには、破滅する男性は現象として描けるが、問題となるのは、いかにその女性を魅力的に描けるかだ。
すぐに脱衣してしまっては、観客としては見慣れてしまい魅力的に感じない。
大切なのはプラトニックな部分での魅力を十分に描くことだろう。
ひとりの男性に執着せずにフラフラとしているのは良いが、いかにも誘惑するような言動・演出が目立つ。
比較すると分かるのが、『渇き。』は、プラトニックな魅力だけで勝負をしており、「純粋無垢」「透明感」なんて言葉で形容されるほど。
その証拠に脱衣シーンは一切ない。真っ向から描かずに、見聞という体で、想像させるという構成は見事だ。
音楽は、喜怒哀楽の激しい登場人物を叙情的に・・・とメイキングで語っているが、メインフレーズが耳に障り、しつこいなぁという印象。
キャメラワークとしては、長回しや移動撮影にともなうフォーカス、ロウソクのみ?かは分からないがライティングなど頑張っているのは分かるのだが、まったくもって面白くない。
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