評価が高くて気になっていたものの、なんだかんだでずっと観ていなかった作品。面白かった！
モブが主人公という2010年代的な設定にARを組み合わせたテーマが見事でした。とにかくVFXを用いた映像が楽しかったです。
AIという旬なテーマでしたが人工知能の人権や自立といった思考実験自体は正直A.Iの時からあんまり変わっていない気がしますが、20年経って現実がARゲームとメタバースまで追いついてより身近で親近感の湧く視え方に変わったという印象でした。
上記のVFXに加えてアクションや爆破シーンなども全体的にとてもクオリティが高く、脚本もとてもスマートでいわゆるとても”整ってる”作品だな〜となりました。レベルが高い。
正直、全体的には特に新しい発想などはないし展開も予想通りの王道なものでしたが、それを全方向に高いクオリティで現代的な「モブキャラ主人公×ARゲーム映像」に落とし込むとこれだけ面白い作品になるんだなというエンタメの鉄則みたいなものを改めて感じました。
唯一、思ったのは、結局はガイが産み出されたものオチで主人公sもリアルで結ばれてしまってるので、AIの自立はいまいち果たされずに終わっちゃったかなという点ですかね。そういう意味ではAI人権の扱いではフィンチのオチの方が一歩さらに踏み込んでて面白かったかなと思いました。
